アロマテラピーサロン La Beaute et Sante(ラボーテエサンテ)久地駅

武蔵溝の口駅から2駅の【久地駅】でホットストーンアロマトリートメントと角質ケアが受けられるサロンです。

ココロの話

続・春の雨

「こんなのが受けたかったんじゃなかったわ!
なんなの?お金、返してよ!
一体どんな教育をしているの?このサロン?!」

 

繰り返し繰り返し、
ものすごい剣幕で言っていました。

 

ワタシは施術をしながら
血の気が引いていくのがわかりました。

背中を冷汗がつぅ~っと流れました。
頭がクラクラしました。

 

「何の騒ぎ?」

 

ワタシが担当しているお客さまが
目を覚ましました。

 

「お休みのところ大変申し訳ございません。」

 

そう言うしかありませんでした。

動揺が声に表れないように・・・
笑顔が引きつらないように・・・

そして、
手の震えをお客さまへ
絶対に伝えないように・・・

それだけで精一杯でした。

施術が終わると、
先輩から呼ばれました。

「どんなところが悪かったのが一緒に考えてみましょう。
きっと、今は頭が混乱していると思うから休憩に出てください。」

優しく言われました。

休憩に出たところで食事は喉を通らない。
だけど、体力勝負のお仕事。

食べなきゃ!

胃が動いていないのはわかりました。

だけど無理やりに詰め込んで
サロンへ戻りました。

お客さまが怒った理由はわかっています。
ご新規さまなのに説明が足りなったのです。

納得した手ごたえがないまま
店内へ入れてしまったのです。

どうしてそうしたかは、
私が1番よく知っている。

ご新規さまを1人でも多く担当したくて。
戻り率No.1でいたかったから。
ただそれだけで。

足がガクガクする。
立っていることすら辛い。

そして、先輩と話をしている最中、
「すいません!」と言ってダッシュしました。

トイレへ駆け込み嘔吐しました。
鏡に映る私の顔は真っ白でした。

ご来店のお客さまに不愉快な思いをさせてしまった。

周りのお客さまにも不快な思いをさせてしまった。

先輩にはものすごい迷惑をかけてしまった。

サロンの看板に泥を塗ってしまった。

理由は全て自分の
「No.1欲しさ」のエゴ。

 

翌日からワタシは勢いを失いました。

お客さまとの会話は全く弾まない。
電話対応も散々で。
会計もミス連発。

 

休憩室の椅子へガクっと座る。
ふぅ~とため息がもれる。

 

窓から外を眺めると雨が降っていました。
今朝のような細かい霧雨。

 

毎年、春雨の日は
この記憶を呼び起こします。

そして、
胸をギューっとキツく締めつけます。

主役はお客さまである。

 

その度にこの思いを胸に刻みこみます。
基本中の基本。

長い文章を読んでくださって
ありがとうございます。